東京から南に約1000km離れた小笠原諸島で、外来種による生態系破壊が深刻化している。環境省が本格的な侵入調査に乗り出すことが明らかになった。
小笠原は、ガラパゴス諸島と並ぶ「進化の実験室」として知られ、固有種の宝庫だ。しかし近年、人的・海流による外来種の流入が加速。ネズミ、外来昆虫、帰化植物が在来生物を圧倒し始めている。一度失われた生物多様性は二度と戻らない。
調査では、侵入経路の特定と分布範囲の把握が急務。船舶のバラスト水や観光客の荷物など、人的媒介の防止策も検討される見通しだ。日本の「宝島」は今、目に見えぬ侵略と戦っている。
問題は、外来種対策に多額の税金がかかることへの批判も考えられる。生態系を守るために本当にここまでの投資が必要か――議論の余地があるのでは。

