国産次世代半導体の2027年以降の本格量産を目指すラピダスが進出した北海道千歳市で、深刻な「誤算」が露呈した。
千歳市議会の6月定例会で示された6月1日時点の人口は9万7158人。これは市が2年前に改定した人口ビジョンの推計を下回っており、大型産業投資による人口増加を見込んでいた市の戦略に狂いが生じている。
ラピダスの工場誘致は千歳市の成長戦略の柱だった。次世代半導体産業の集積を通じた雇用創出と人口増加を描いていたはずだが、現実の人口動向はその描写に追いついていない状況だ。
市が想定していた人口増加のシナリオが実現に向かうのか、それとも進出企業の本格始動まで時間がかかるのか。千歳市の人口動向は、日本の地方創生戦略が実際の効果を生み出しているかを示す重要な指標になっている。
市と企業の見通しのズレは、今後の産業政策にどう影響するのか。

