緑茶飲料市場が異例の構造変化に直面している。値上げは避けられないのに、上げると消費者が離れる——メーカー各社がこの矛盾に苦しんでいる。
原材料費(茶葉・砂糖・包装材)の急騰により、各社は昨年来次々と価格を引き上げた。しかし販売量の減少幅がそれを上回り、結果として収益が前年比マイナスに転じるケースが相次いでいるのだ。
最大手のサントリー『伊右衛門』、伊藤園『お〜いお茶』といった看板商品まで例外ではない。消費者はペットボトル飲料の中で最も価格に敏感な層であり、10~20円の値上げで別銘柄やノーブランド商品に流れている。
さらに悪いことに、この先の原材料コスト低下の見込みは薄い。円安の継続、気候変動による茶葉の品質低下リスク、労賃上昇——すべてが下向きだ。値上げを続ければ市場シェア喪失、抑えれば利益圧縮という二者択一に追い込まれている状況である。
業界は「付加価値訴求」(機能性茶や有機茶での差別化)で突破口を探っているが、時間がない。あなたなら、メーカーはどうすべきだと思いますか——値上げを容認して買い続ける?それとも他製品へシフト?

