中国の自動車大手BYDが、ホンダN-BOXやスズキスペーシアを真っ向から意識した新型軽自動車「ラッコ」で日本市場に殴り込みをかけてきた。
最大の衝撃は寸法だ。ラッコの全長×全幅×全高×ホイールベースは3395×1475×1800×2520mm。日本の軽自動車規格に合わせたこのサイズは、ホンダN-BOXとほぼ完全に一致している。つまり、日本市場で圧倒的なシェアを誇るN-BOXの牙城を直撃する設計になっているということだ。
実車の姿かたちも、N-BOXやスペーシアと同じ「背高箱型フォルム」。幅より高さを優先した実用重視の外観は、日本の消費者が軽自動車に求めるものをBYDが完全に研究していることを示唆している。フロントフェイスもシンプルなLEDライトでまとめられ、奇をてらわない洗練さが光る。
BYDの狙いは明確だ。日本市場で最も売れている軽自動車セグメントに、中国の価格競争力を持ち込み、シェアを奪い取る戦略。今後、価格戦略がどう打ち出されるかが、日本の自動車業界に激震を走らせるかの分水嶺になる。
N-BOXユーザーはラッコにシフトするのか、それともメイドインジャパンに拘るのか——市場の選択が試されている。

