かつて「庶民の味」として愛されたたこ焼きの象徴・築地銀だこが、急速な値上げラッシュで客足を失い続けている。
銀だこは1997年、群馬県のスーパーテナントでスタート。当初のたこ焼き(1舟8個入り)は税込420円という手頃な価格だった。ところが現在、その値段は700円を軽く突破。わずか25年で60%以上の値上がりとなった。
驚くべきは値上げのペースだ。ここ17ヵ月間、相次ぐ値上げが実施され続けており、経営判断に疑問の声も上がっている。年1回の『大創業祭』では創業価格(421円)での販売が続いているが、その価格とのギャップが日々広がる一方で、「もう外で食べない」という客離れが止まらない状況だ。
原材料費の高騰は理解できるとしても、「庶民向けの看板でありながら、実態は高級化している」という違和感が拭えない。ブランドの根底にあった価値提供が揺らいでいるのではないか。

