6月から本格化するクールビズシーズン。冷房の温度調整と軽装化の推進という名目で導入から20年近くが経つが、いまだに「ネクタイなしは失礼」と主張する世代と、「環境配慮のため軽装を強制すべき」と考える世代の対立が深刻化している。
経団連が推奨する28℃設定に伴い、男性のノーネクタイ・ノー上着が浸透したはずだったが、金融機関や法律事務所など格式を重視する業界では今なお「客先訪問時はネクタイ着用必須」というルールが存在。一方で、IT企業やベンチャーではネクタイ文化そのものが消滅している。
調査によると、20代社員の約70%が「ネクタイは無駄」と考えている一方で、50代以上の管理職の約40%は「フォーマル感の喪失を懸念」。真夏のスーツ・ネクタイは体感温度で3℃以上上昇させるため、省エネと人間工学の両面で軽装推進派が優位だが、「身だしなみの基本が失われている」という指摘も根強い。
企業文化のジェネレーションギャップが、夏の装いを通じて露呈している状況が続いている。

