大手不動産企業ヒューリックが、東大受験に特化した超難関塾『鉄緑会』の買収を発表した。創立1981年の老舗進学塾が、不動産業界への異業種進出となる。
鉄緑会は東大入試対策に特化した塾として知られ、年間授業料が100万円を超える超高額講座が特徴。毎年多くの東大合格者を輩出してきた。買収により、ヒューリックは教育事業への本格参入を狙う。
背景には、不動産賃貸事業の成熟化に伴う新規事業開拓の戦略がある。教育市場の拡大と高付加価値サービスの需要を見込んでの買収と考えられる。
鉄緑会側も、大手企業のバックアップにより全国展開や教材開発の強化を期待。一方で、『塾の独立性が失われるのでは』との懸念の声も教育関係者から上がっている。
不動産企業による教育ビジネス買収は珍しく、今後の経営方針が注目される。鉄緑会の『東大特化』というニッチ戦略が、大企業傘下でどう変わるのか—あるいは変わらないのか—議論を呼びそうだ。

