滋賀県の三日月知事が9日の記者会見で指摘した数字が、日本の危機的な人口動態を象徴している。
一見すると朗報に見える「出生率増加」の裏側にあるのは、絶望的な現実だ。出生数は過去最低を更新しているのに、出生率(女性1人あたりの出生数)だけが増えている。なぜか。答えはシンプル=出産可能年代の女性の数が、生まれてくる子どもの数以上のスピードで減少しているからだ。
つまり、分母(女性人口)が分子(出生数)よりも急速に消えているということ。100人いた女性が50人に減れば、出生数が同じでも出生率は倍になる。これは決して喜ぶべき数字ではなく、むしろ日本の人口減少がいかに加速しているかを物語っている。
知事が強調したように「生まれる子どもの数が減っている状況は変わっていない」。統計トリックで「増加」と報じられても、現実は全く変わっていない。親世代の子ども希望数もかなわず、未婚化・晩婚化も続く中、本質的な対策なしに出生率統計だけ見て安心する危険性を指摘する声も上がっている。
この数字、あなたはどう読み解きますか?

