ラーメン店の経営危機が深刻化している。東京・福岡など主要都市の人気店でも相次ぐ閉店。経営者たちが口を揃える苦境は、意外にも「固定費の3重苦」だという。
まず小麦粉やスープの仕入れ原価が前年比で30~50%上昇。さらにガス・水道などのエネルギーコストが月10万円単位で跳ね上がり、人件費も最低賃金引き上げで圧迫されている。ある店舗では『月間売上250万円に対し、固定費だけで150万円を超えた』と明かす。客単価1000円前後では値上げの余地も限界だ。
かつての「安くて旨い」ラーメン店というビジネスモデルは、もはや成立していない。資金力のない個人店や中小チェーンから順に淘汰される局面に入った。
廃業を選ぶ経営者も増え続けている。加盟店オーナーからは『もう続けられない』という悲鳴が相次ぐ一方で、大型チェーンは値上げで対抗。結果、個人経営の味わい深い店ほど消えていく矛盾が生まれている。
値上げもできず、原価も抑えられない。この絶望的な構図を前に、あなたの近所のラーメン屋は生き残れるのか——それが問われている。

