「学校の授業だけでは泳げるようにならない」。こう話す保護者が増えている。猛暑やプール施設の老朽化、教員の負担軽減を理由に、学校の水泳授業は減少傾向を続けている。外部のプール施設で実施する学校も増え、子どもたちの泳力にばらつきが生じ始めた。
背景にあるのは学校現場の逼迫ぶりだ。猛暑対策として授業時間を削減する学校、老朽化したプール施設の改修費用が確保できず外部施設に頼らざるを得ない学校、引率や監視で教員の負担が増す中での授業削減——。複合的な要因が重なり、水泳教育の量的縮小が加速している。
問題は、家庭の経済格差が泳力格差に直結する危険性だ。外部施設での授業は保護者負担が増え、スイミングスクール通学など民間教育に頼れる家庭と頼れない家庭の間で、溺水防止や体力向上といった教育の根本的な差が広がりかねない。公教育の責任が問われている。
安全教育の平等性をどう守るのか。この問題、あなたはどう見ますか。

