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95歳の被爆者・稲垣和代さん、父と兄を失った孤児時代の手記を公開へ 息子に背中を押され81年目の決断

広島への原爆投下から6日で81年。埼玉県川口市の稲垣和代さん(95)は、幼くして父と兄を失い、孤児となった。

被爆の悲劇を心に秘めたまま、長年口にすることを避けてきた。しかし息子に背中を押され、今年初めに決断した。その決断とは、あの日から心の奥底に仕舞い込んでいた記憶を、ついに手記として形にすることだった。

81年の月日は、被爆世代の証言者たちを次々と失わせている。稲垣さんのように、心の扉を閉ざしたまま沈黙を守ってきた者も多い。だからこそ、今この瞬間に声を上げることの重みがある。

親族の背中押しで動き出した95歳の証言は、後世にどう受け継がれるべきか。被爆者たちの記憶の継承は、本人の意思だけでなく、周囲の働きかけも左右するのだろう。

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