コメの卸売価格が1年半ぶりに急騰から一転、5kg3500円を下回る水準まで下落した。農業団体や生産者からは悲鳴が上がっている。
昨年から今年初頭にかけて記録的な高値で推移していたコメだが、作況指数が改善し供給が安定化する中、相場は急速に冷え込んだ。現在の価格帯は、農家の経営採算ラインを大きく下回るとされており、「このままでは稲作を続けられない」と口にする農家も増えているという。
農業従事者の高齢化が進む中での価格低迷は、耕作放棄地の増加を招く懸念も指摘されている。政府の緊急対策や価格下支え施策の発動を求める声が農業関係者から相次いでいる状況だ。
一方、消費者側は値下がりを歓迎する傾向も見られ、家計への恩恵を期待する声が上がる。農家と消費者の利益が相反する構図に、「どこで折り合いをつけるべきか」という問いが浮上している。

