米テキサス州南部にある宇宙企業スペースXの開発拠点「スターベース」が、1年前に新たな自治体「スターベース市」として独立してから、地元との溝が深まっている。
巨大企業による町づくりは理想と現実のギャップが露わになった。打ち上げの度に周辺住民を襲う激しい騒音と振動。スペースXは壮大な宇宙開発の夢を掲げているが、日々の生活を揺るがされる住民にとっては、その理屈は通用しない。
企業主導の自治体化という実験的な取り組みが、本当に機能するのか。住民の反発は、単なる騒音問題ではなく、企業と地域社会が両立できるのかという根本的な問いを突きつけている。
スペースX側は開発の推進を掲げ、地元住民は生活環境の保全を求める―この対立の行方は、米国内の他の企業城下町のモデルケースになるだけに注視される。

