ラーメン業界に新しい動きが出ている。従来は冬場の定番だった「温かいラーメン」に対し、夏向けの「冷やしラーメン」や「つけ麺」を積極的にメニュー化する店舗が急増しているのだ。
背景にあるのは、季節変動による売上落ち込みへの対策。夏場は気温上昇に伴い、ラーメン全体の客足が減少する傾向が強かった。しかし冷やし系メニューの導入により、真夏でも顧客を確保できるようになった。実際、導入後1年で営業利益が30%増加した店舗もあり、単価向上も見込まれている。
大手ラーメンチェーンも追随。冷やし用スープの開発費に数千万円を投じるなど、本格的にシフトを加速させている。同時に、従来の温かいラーメンとの差別化により、通年での集客を実現する戦略だ。
一方で、新メニュー導入にかかる教育コストや厨房設備増強への投資が経営課題となる中小店も。業態転換で成功するか失敗するか、ラーメン業界の二極化が進みそうだ。

