モスバーガーが日本の弁当チェーン「おぼんdeごはん」を買収した。ハンバーガーチェーンが弁当専門店を傘下に収める異例の経営統合である。
背景には、コンビニ弁当との競争激化と、都市部の昼食需要の多様化がある。モスは既存のハンバーガー店舗網では取り込めない『家族向け定食層』と『テイクアウト&デリバリー需要』を狙う戦略だ。おぼんdeごはんは店舗数約150を展開し、日本人の基本食『米と定食』の顧客基盤を持つ。
モスにとってのメリットは明確:既存店の死角である「正午~13時の女性客・ファミリー層」「持ち帰り弁当の需要」「定食メニューの調理ノウハウ」が一度に手に入る。同時におぼんdeごはんもモスの物流網・オペレーション能力を獲得でき、全国展開への道が拓ける。
食品業界ではセブン-イレブンが『焼き物専門店』『スイーツ専門店』などカテゴリー別チェーンを傘下化する戦法が常識化している。モスのこの一手は『ハンバーガー+定食』のハイブリッド化で、差別化と顧客層の拡大を同時に狙う日本企業らしい現実主義だ。
弁当市場は依然2兆円規模。この買収がモスの業績をどう変えるか、注視の価値がある。

