ウクライナのゼレンスキー大統領が21日、ロシア侵攻下で軍を統率してきたシルスキー総司令官(60)の解任を発表した。2年以上続く戦闘の長期化とともに、軍指導部の内紛が公然と露呈する異例の人事となった。
対立の中心は、国民人気の高いフェドロウ国防相(35)との権力争い。若き国防相は戦局改善に向けた新しいアプローチを主張する一方、経験豊富なシルスキー総司令官との間で戦略をめぐる意見の相違が深刻化していたとみられる。この対立がついに表面化し、ゼレンスキー大統領の決定を招いた。
戦地での士気低下や組織崩壊のリスク、国内の分裂懸念など、タイミングの悪さを指摘する声もある一方で、指導部の一新で戦局打開につながるかもしれない、との期待もある。ロシア侵攻の長期化で揺らぐウクライナの結束は、今後どうなるのか。

